改選議席とは?参院選の仕組み・非改選との違いを2026年最新情報で徹底解説
「改選議席とは何を意味するのか」「参議院の定数248議席のうち、なぜ3年ごとに半数が選挙の対象になるのか」。参院選のニュースでは、改選議席、非改選議席、獲得議席、改選過半数といった用語が頻繁に登場します。いずれも選挙結果や政党の勢力図を理解するうえで欠かせない言葉ですが、意味を混同すると、各党がどれほど議席を伸ばしたのか、与党が過半数を維持できたのかを正しく読み取れません。
2026年現在、参議院の定数は248議席です。参議院議員の任期は6年で、3年ごとに議員の半数を改選する仕組みが採用されています。原則として1回の通常選挙で対象となるのは124議席ですが、2025年7月20日の参院選では東京都選挙区の補欠選挙も同時に行われ、選挙で選ばれる議員は合計125人となりました。参議院公式資料や選挙結果の政府報告をもとに、制度の基本から数字の読み解き方まで整理します。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 改選議席の意味:任期満了に伴い、今回の選挙で新たに選び直す議席のこと。
- 参議院の基本構造:定数248議席のうち、通常は3年ごとに124議席を改選。選挙区74議席、比例代表50議席が基本の内訳。
- 数字を読むコツ:改選過半数と参議院全体の過半数は別物。補欠選挙の有無や非改選議席も確認する必要がある。
【まず結論】改選議席とは「今回の選挙で選び直す議席」のこと
改選議席とは、議員の任期満了に伴い、選挙で新たに選び直す議席を指します。参議院選挙の報道で「改選議席は124」と伝えられた場合、原則として今回の通常選挙で選ばれる124人分の議席を意味します。
ここで重要なのは、改選議席が「議員の定数」や「特定の政党が獲得する議席数」とは異なる点です。改選議席は選挙の対象となる議席数であり、どの政党や候補者が何議席を獲得するかは、投票と開票の結果によって決まります。
改選議席と対になる言葉が「非改選議席」です。非改選議席とは、その選挙では任期満了を迎えず、引き続き議員が在職する議席を指します。参議院では、改選される議員と非改選の議員が同時に存在するため、選挙結果を分析するときは両方の議席を確認する必要があります。
例えば、ある政党が今回の選挙で10議席を獲得したとしても、それだけで参議院全体の勢力が10議席になったわけではありません。選挙前から保有していた非改選議席と合算して、初めて選挙後の議席数を把握できます。
つまり、参院選のニュースを読む際には、次の3つを区別することが基本です。
- 改選議席:今回の選挙で選び直す議席。
- 非改選議席:今回の選挙では任期が満了しない議席。
- 獲得議席:今回の選挙で政党や候補者が実際に獲得した議席。

【なぜ半分だけ選ぶ?】参議院の任期6年と半数改選の仕組み
参議院で3年ごとに半数が改選される理由は、参議院議員の任期が6年と定められているためです。日本国憲法第46条は、参議院議員の任期を6年とし、3年ごとに議員の半数を改選すると規定しています。
衆議院とは異なり、参議院には解散制度がありません。参議院議員は、任期満了に伴う通常選挙によって定期的に選び直されます。任期が6年ある一方、全議員を同じタイミングで改選するのではなく、半数ずつ交代させる構造になっています。
この制度の狙いは、議院の継続性を保ち、国会の機能が一斉に入れ替わることによる空白を防ぐことです。参議院公式サイトの「よくある質問」でも、半数改選は議院の継続性を維持し、国会の機能の空白化を防ぐことを目的とすると説明されています。
半数改選の仕組みを時系列で考えると、理解しやすくなります。
- ある年に選挙で当選した参議院議員は、原則として6年間在職する。
- その3年後には、別の任期グループの議員が改選の対象となる。
- さらに3年後には、最初のグループが再び改選の対象となる。
このサイクルによって、参議院では3年ごとに選挙が行われ、議員の半数が新たに選ばれます。なお、1947年の第1回参議院通常選挙では、半数改選の仕組みを始動させるため、当選者のうち得票数が上位半数の任期を6年、下位半数の任期を3年とする特別な取り扱いが行われました。現在の制度につながる初期の仕組みです。
半数改選は、単に選挙の規模を小さくするためのルールではありません。議員の任期をずらすことで、政治情勢が変化しても、参議院の構成が一度の選挙ですべて入れ替わらないようにする制度設計なのです。
【数字で整理】参議院の定数248議席と改選124議席の内訳
2026年現在、参議院の法定定数は248議席です。内訳は選挙区選出議員148人、比例代表選出議員100人となっています。通常選挙では、それぞれの定数の半数に当たる選挙区74人、比例代表50人、合計124人が改選の対象になります。
参議院公式サイトの「参議院議員選挙制度の変遷」や選挙制度に関する資料でも、この定数と改選数が示されています。基本的な数字をまとめると、次のとおりです。
| 項目 | 議席数・制度 | 読み方のポイント |
|---|---|---|
| 参議院の定数 | 248議席 | 法律で定められた議員の総定数 |
| 選挙区選出議員 | 148議席 | 通常選挙では原則74議席が改選対象 |
| 比例代表選出議員 | 100議席 | 通常選挙では50議席が改選対象 |
| 通常選挙の改選議席 | 124議席 | 選挙区74議席と比例代表50議席の合計 |
| 2025年参院選で選ばれた人数 | 125人 | 通常の改選124議席に東京都選挙区の補欠選挙1人分を加算 |
| 参議院議員の任期 | 6年 | 3年ごとに半数を改選 |
特に注意したいのは、定数248議席と、選挙で選ばれる人数は必ずしも同じではないという点です。定数は参議院全体で法律上定められた議席数を意味します。一方、実際に在職する議員の数は、死亡や辞職などによる欠員があれば定数を下回る場合があります。
また、2025年7月20日に行われた第27回参議院議員通常選挙では、通常の改選124議席に加え、東京都選挙区の欠員を補充する補欠選挙が同時に行われました。そのため、政府の選挙結果報告では、選挙で選ばれる議員の数は合計125人とされています。
「改選議席124」と「選挙で選ばれる人数125」が併存するのは、このような事情があるためです。報道や選挙情報サイトで改選数が125と表示されている場合は、通常選挙の改選議席だけでなく、補欠選挙の議席も含めた数字なのかを確認すると、混乱を避けられます。
なお、2018年の法改正では参議院の定数が6議席増やされ、2019年の通常選挙から245議席、2022年の通常選挙から248議席となりました。過去の選挙結果を比較するときは、当時の定数や改選対象の違いも考慮する必要があります。

【投票用紙は2種類】参院選の選挙区選挙と比例代表選挙の違い
参議院選挙では、選挙区選挙と比例代表選挙という2つの選挙が行われます。有権者は原則として、それぞれの投票用紙に記入し、異なる仕組みで議員を選びます。改選議席124の内訳を理解するには、この2つの選挙の違いを押さえることが重要です。
選挙区選挙は、地域を代表する議員を選ぶ選挙です。選挙区は原則として都道府県を単位に設けられています。ただし、鳥取県と島根県、徳島県と高知県は、それぞれ2県を一つにした合区です。選挙区ごとに定められた改選定数に応じ、得票数の多い候補者から当選者が決まります。
選挙区選挙では、投票用紙に候補者個人の氏名を書きます。候補者が所属する政党だけでなく、その候補者自身への支持が直接、当落に反映される仕組みです。
比例代表選挙は、全国を一つの選挙区として行われる選挙です。参議院の比例代表には50議席が割り当てられ、政党などの得票に応じて議席が配分されます。投票用紙には政党名または候補者名を記入できます。
参議院の比例代表は、原則として候補者名での得票も当選順位に反映される非拘束名簿式です。ただし、政党が届け出る特定枠の候補者には、通常の候補者とは異なる当選順位のルールが適用されます。
このように、選挙区選挙では地域ごとの候補者間の競争が中心となり、比例代表選挙では全国規模での政党への支持と候補者個人への支持が議席配分に影響します。同じ参院選でも、2つの選挙で当選者が決まる仕組みは異なります。
選挙結果を見るときは、単に政党の合計獲得議席だけを確認するのではなく、選挙区で何議席、比例代表で何議席を獲得したのかにも注目すると、支持の広がり方が見えてきます。
【過半数の落とし穴】改選過半数と獲得議席はどう違う?
参院選の報道で特に混同しやすいのが、「改選過半数」と「参議院全体の過半数」です。どちらも政治勢力の優位性を判断するための数字ですが、何を基準に計算するかが異なります。
改選過半数とは、今回の選挙で対象となる議席の半数を超える議席数を指します。通常の改選議席が124であれば、その半数は62です。過半数は半分を超える数なので、必要な議席数は63となります。
一方、参議院全体の過半数は、定数248議席を基準に考えます。半数は124議席のため、過半数を得るには125議席が必要です。改選議席の過半数を獲得したからといって、参議院全体でも過半数を占めたことにはなりません。
この違いは、選挙前から保有している非改選議席があるために生じます。政党や連立政権が参議院全体で過半数を維持できるかどうかは、今回の獲得議席に非改選議席を加えて判断します。
2025年参院選を例にすると、通常の改選議席は124議席でしたが、東京都選挙区の補欠選挙を含めると125人が選ばれました。自民党と公明党の獲得議席は合計47議席となり、非改選議席を含めた参議院全体でも与党は過半数を確保できませんでした。この結果は、選挙対象の議席数と選挙後の議席構成を分けて見る必要性を示しています。
また、「獲得議席」は選挙結果として実際に当選した議席数を意味します。例えば、ある政党の改選前議席が20、今回の獲得議席が8であれば、今回の選挙で8議席を獲得したことになります。選挙後の総議席数を計算するときは、今回の獲得議席だけでなく、非改選議席や欠員の状況も確認しなければなりません。
数字を読むときは、次の3点を区別してください。
- 改選過半数:今回の選挙対象となる議席の半数を超える数。
- 参議院全体の過半数:定数248議席を基準に125議席以上を確保すること。
- 獲得議席:今回の選挙で実際に当選した議席数。選挙後の勢力は非改選議席も含めて判断する。
なお、政治報道では「過半数」が選挙対象の議席を指すのか、議院全体の議席を指すのか、文脈によって異なります。見出しだけで判断せず、記事本文にある「改選数」「非改選」「選挙後の合計」の数字を確認することが大切です。

【衆議院とは何が違う?】任期・解散・選挙制度を比較
改選議席という言葉を理解するうえでは、参議院と衆議院の違いも押さえておきたいポイントです。両院とも国民の選挙によって議員を選びますが、任期や解散の有無、選挙制度には大きな違いがあります。
衆議院議員の任期は4年ですが、衆議院が解散された場合には任期満了前に議員の地位を失います。そのため、衆議院選挙は任期満了だけでなく、解散によっても実施されます。原則として全議席が選挙の対象となるため、参議院のような3年ごとの半数改選制度はありません。
一方、参議院議員の任期は6年で、参議院に解散制度はありません。3年ごとに半数を改選するため、通常選挙では改選対象の議員と非改選の議員が同時に存在します。衆議院で政権の信任が問われるような選挙が行われた場合でも、それだけを理由に参議院議員の任期が変わるわけではありません。
選挙制度にも違いがあります。衆議院は小選挙区選挙と比例代表選挙を組み合わせ、定数465議席です。参議院は選挙区選挙と比例代表選挙で定数248議席となっています。
参議院公式サイトの議員情報では、2026年7月時点の会派別所属議員数として現職247人、欠員1が示されています。これは法定定数248議席と、実際に在職している議員数が異なる場合があることを示す例です。議席数を確認するときは、定数、現職議員数、会派別の議席数のどれを表しているのかを確かめましょう。
次の参議院通常選挙は、2028年に任期満了を迎える議員の改選サイクルに当たります。参議院公式の議員情報では、該当する議員の任期満了日は2028年7月25日とされています。ただし、具体的な投票日は任期満了日だけで決まるものではなく、法律上の手続きに基づいて定められます。
【改選議席とは】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:改選議席とは簡単にいうと何ですか?
A1:今回の選挙で新たに選び直す議席のことです。参議院では議員の任期が6年で、3年ごとに半数が改選されるため、通常は124議席が選挙の対象となります。
Q2:参議院の改選議席はなぜ124議席なのですか?
A2:参議院の定数248議席の半数が124議席だからです。内訳は選挙区選出議員74議席、比例代表選出議員50議席です。ただし、補欠選挙などが同時に行われる場合、選挙で選ばれる人数が124人を超えることがあります。
Q3:改選過半数と参議院全体の過半数は同じですか?
A3:同じではありません。通常の改選議席124の過半数は63議席ですが、定数248議席の参議院全体で過半数を確保するには125議席が必要です。非改選議席も含めて計算する必要があります。
まとめ:改選議席を正しく理解して参院選の結果を読み解く
改選議席とは、選挙で新たに選び直す議席のことです。参議院では任期6年、3年ごとの半数改選という制度が採用されており、定数248議席のうち通常は124議席が改選対象となります。その内訳は選挙区74議席、比例代表50議席です。
ただし、選挙区の欠員を補充する補欠選挙などが同時に行われると、選挙で選ばれる人数が通常の改選議席数を上回る場合があります。2025年参院選で124議席の通常改選に東京都選挙区の補欠選挙1人分が加わり、合計125人が選ばれたのは、その具体例です。
選挙結果を読み解くときは、改選議席、非改選議席、獲得議席を区別し、改選過半数と参議院全体の過半数を混同しないことが重要です。選挙前後の議席数を比較する際は、今回の獲得議席だけでなく、非改選議席を含めた合計にも目を向けましょう。
こうした基本を押さえておけば、各党が選挙でどれだけ議席を伸ばしたのか、与党が過半数を維持できたのか、選挙結果が国会運営にどのような影響を与えるのかを、数字に基づいて判断しやすくなります。 (出典: 改選 議席 と は(Yahoo!ニュース))