外国人が読めない文章の特徴とは?漢字・曖昧表現・主語省略の理由と改善策を徹底解説

目次
外国人が読めない文章の特徴とは?漢字・曖昧表現・主語省略の理由と改善策を徹底解説
外国人が読めない文章の特徴とは?漢字・曖昧表現・主語省略の理由と改善策を徹底解説
@ creator • Click to Play Video Inline
🎵 外国人が読めない文章の特徴とは?漢字・曖昧表現・主語省略の理由と改善策を徹底解説

日本語を勉強している外国人が、漢字を読めなくても意味を推測できる文章がある一方、簡単な単語ばかりなのに内容を理解できない文章もあります。その違いを生むのは、文字の難しさだけではありません。主語の省略、曖昧な言い回し、同音異義語、慣用句、そして日本人同士なら共有しているはずの文脈が、読解を難しくする大きな要因です。

出入国在留管理庁と文化庁は、外国人にも情報が伝わるように「在留支援のためのやさしい日本語ガイドライン」を策定しています。また、2025年には東北大学が、漢字文化圏出身の上級日本語学習者でも、平仮名で書かれた言葉の理解に時間がかかる場合があるとする研究成果を公表しました。日本語を簡単にすれば、必ず伝わりやすくなるわけではないのです。

📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
  • 要点1:外国人が読めない文章の原因は、難しい漢字だけでなく、主語の省略や曖昧な表現、文脈への依存にもある。
  • 要点2:日本語の文章を読みやすくするには、行動する人・具体的な動作・期限・条件を明確にすることが効果的。
  • 要点3:やさしい日本語は、単純に漢字を減らすことではない。読み手の母語や日本語能力、情報を使う場面に合わせた調整が必要。

【外国人が読めない文章】原因は漢字だけではない?日本語が難しい5つの理由

外国人にとって日本語が難しい理由を考えるとき、最初に注目されるのが漢字です。しかし、文章を読む作業には、文字の認識だけでなく、単語の意味、文法、文と文のつながり、書き手の意図を判断する作業も含まれます。

特に日本語では、主語や目的語を省略したり、相手が状況を理解していることを前提に表現したりすることが少なくありません。日本語を母語とする人は、日常生活で身につけた経験や慣習を使って意味を補いますが、日本で暮らし始めたばかりの人には、その前提が共有されていない場合があります。

外国人が読みにくい日本語には、主に次の5つの特徴があります。

  • 漢字の読み方が複雑:同じ漢字でも、単語によって読み方が変わる。
  • 主語や目的語が省略される:誰が何をするのか、文だけでは判断できない。
  • 曖昧な表現が多い:「適宜」「なるべく」「結構です」など、状況によって解釈が変わる。
  • 慣用句やことわざが使われる:単語の意味を知っていても、全体の意味を推測できない。
  • 文脈に頼っている:日本の学校、職場、行政手続きなどの慣習を知らないと理解しにくい。

ここで押さえたいのは、これらの難しさが必ずしも日本語学習者の能力不足を意味するわけではないという点です。文章そのものに、読み手が推測しなければならない情報が多く含まれていることもあります。

実際、2024年に学術誌「社会言語科学」に掲載された今村桜子氏の研究では、学校のお便りに含まれる行動を求める文章について、日本語を母語としない保護者31人と日本人保護者46人を対象に調査が行われました。日本語を母語としない参加者の正答率は、行動する人の判断で7割弱、行動内容の記述で5割程度でした。ふりがなや翻訳語があっても、理解が難しい文章があったと報告されています。

この研究が示すのは、単語を読めることと、文章の指示どおりに行動できることは別だという事実です。情報を伝える側には、読み手が何をすべきかまで理解できる文章を作る視点が求められます。

当時のメディア報道・掲載写真
【検証資料 1】当時のメディア報道・掲載写真(出典:nanigoto.net)

【具体例で比較】外国人が読みにくい日本語は、どう書き換えれば伝わる?

外国人に伝わらない日本語を改善するには、難しい単語を簡単な単語に置き換えるだけでは不十分です。誰が、何を、いつまでに、どのようにするのかを整理し、読み手が推測する必要のある部分を減らします。

出入国在留管理庁と文化庁がまとめた「在留支援のためのやさしい日本語ガイドライン」でも、情報を整理すること、簡単な言葉を使うこと、曖昧な表現を避けること、漢字の量やふりがなに配慮することなどが紹介されています。

次の表では、行政や職場、日常生活で見かける表現を例に、難しい日本語と簡単な日本語の違いを整理します。

読みにくい表現伝わりやすい書き換え例改善のポイント
こちらに記入願います。この紙に名前と住所を書いてください。難しい語を避け、何を書くのかを明示する。
お手続きは、休日はなるべく避けてください。平日に手続きをしてください。「なるべく」という曖昧な条件をなくす。
在留カード以外は必要ありません。在留カードを持ってきてください。否定形ではなく、必要な行動を直接伝える。
住民税は、市町村で課税されます。住民税は、市町村にお金を払います。受身形を避け、行動を具体的にする。
ごみ収集車は、月曜日の9時ごろに来ます。ごみを集める車は、月曜日の午前8時30分から午前9時30分までに来ます。時間の範囲を具体的に示す。
適宜ご対応ください。書類を確認し、間違いがあれば担当者に連絡してください。「適宜」の判断を読み手に任せず、行動を具体化する。
ご来場いただく必要はございません。会場に来なくてもいいです。敬語を簡単にし、必要な情報を先に伝える。

なお、表のうち、記入、手続き、在留カード、住民税、ごみ収集車などの書き換えは、同ガイドラインで示された例を参考にしています。「適宜ご対応ください」は改善の考え方を示すための例文です。

書き換えで特に効果があるのは、抽象的な表現を具体的な行動に変えることです。「適宜対応してください」と書かれていても、読み手は何をすればよいのか判断できません。「書類を確認する」「間違いがあれば連絡する」と分ければ、求められる行動が明確になります。

また、「ご来場いただく必要はございません」のような丁寧な表現も、文法を学んでいる途中の人には難しい場合があります。丁寧さを保つ必要がある場面でも、短い文と一般的な語彙を組み合わせれば、読みやすさを改善できます。

ただし、すべての文章を一律に簡単にすればよいわけではありません。契約書、医療情報、法律上の通知などでは、簡略化によって条件や責任の範囲が変わらないよう、正確さを優先する必要があります。

【主語の省略・曖昧な表現】日本語の文脈依存が外国人を迷わせる理由

日本語と外国語の表現の違いが表れやすいのが、主語の省略です。日本語では、話し手と聞き手が同じ人物や物事について話していると分かっていれば、主語を何度も繰り返す必要がありません。

例えば、次の文章を見てみましょう。

「田中さんに資料を渡しました。確認したら、連絡してください。」

日本語を母語とする人は、文脈から「資料を確認する人」を推測しようとします。しかし、後半の「確認したら」の主語が誰なのかは、文章だけでは確定できません。田中さんが確認するのか、話しかけられた相手が確認するのか、状況によって解釈が分かれます。

次のように書き換えると、意味が明確になります。

「田中さんに資料を渡しました。あなたが資料を確認したら、私に連絡してください。」

さらに、必要に応じて「田中さんが資料を確認したら、私に連絡してください」と書けば、確認する人が田中さんであることを明示できます。

主語を省略すること自体が悪いわけではありません。会話や小説では、繰り返しを避けて自然な文章を作るために役立ちます。しかし、手順書、学校のお知らせ、申請案内など、読み間違いが行動の失敗につながる文章では、省略を控える方が安全です。

もう一つの難しさが、曖昧な表現です。日本語では、相手への配慮や断定の回避を目的として、意味を柔らかくする言葉が使われます。

  • 「ちょっと難しいです」:実際に難しいのか、依頼を断っているのかが文脈によって変わる。
  • 「結構です」:「十分です」という意味にも、「必要ありません」という意味にもなる。
  • 「あとで連絡します」:数分後なのか、翌日なのか、具体的な時間が分からない。
  • 「できればお願いします」:任意の依頼なのか、実質的に必須なのかが曖昧になる。

こうした言葉は、日本人同士でも誤解が起こり得ます。外国人に伝える際は、相手に意図を推測してもらうのではなく、必要な条件を言葉にすることが大切です。

例えば、「あとで連絡します」は「今日の午後3時までに連絡します」、「できればお願いします」は「可能ならお願いします。難しい場合は、今日中に知らせてください」と書き換えられます。期限や代替手段を示すことで、相手は次の行動を決めやすくなります。

外国人にも伝わる文章を作る際には、書き手の意図が読み手に伝わるかどうかを基準に考えましょう。文法的に正しい文章であっても、解釈が複数あるなら改善の余地があります。

活動歴および当時の関連ビジュアル記録
【検証資料 2】活動歴および当時の関連ビジュアル記録(出典:buzzfeed.com)

【漢字・同音異義語】日本語を簡単にするほど読みやすくなるとは限らない

日本語の漢字には、意味を視覚的に伝えられる利点があります。一方で、音読みと訓読み、複数の読み方、熟語ごとの読み分けがあるため、正確に読むには相当な学習が必要です。

国立国語研究所の「ことば研究館」で柳澤好昭氏が解説した漢字学習の記事でも、日本語の漢字を学ぶうえでは、文字の形だけでなく、読み方の複雑さが大きな課題になると説明されています。例えば、「生」は「生きる」「生まれる」「生徒」「一生」など、単語によって読み方や意味が変わります。

また、「今日」「明日」「大人」のように、漢字の一般的な読み方だけでは推測しにくい語もあります。日本語を学び始めた人にとって、漢字の形を覚えることと、文章の中で正しく読むことは別々の課題です。

一方、2025年11月7日に東北大学が公表した研究成果は、漢字を減らすことが必ずしも読みやすさにつながらないことを示しています。中国語を母語とする上級日本語学習者を対象にした実験では、「ごみ」のように平仮名で書かれた和語よりも、「硬貨」のように漢字を含む語の方が速く理解されました。「紙くず」のように和語でも漢字が含まれている場合には、理解しやすい傾向が確認されています。

この研究は、中国語を母語とする上級学習者を対象にしたものであり、すべての外国人に同じ結果が当てはまるわけではありません。それでも、読み手の母語や文字への慣れによって、最適な表記が異なることを考えるうえで重要な知見です。

したがって、やさしい日本語では、単純に漢字をすべて平仮名にするのではなく、読み手に合わせて漢字、平仮名、ふりがなを使い分ける必要があります。例えば、漢字を読むことに慣れていない人には「ごみ」と書く方がよい場合がありますが、漢字を手がかりに意味を理解する人には、別の表記が有効な場合もあります。

同音異義語にも注意が必要です。日本語には、発音が同じでも意味や漢字が異なる言葉が数多くあります。

  • 「はし」:「橋」「箸」「端」など、文脈によって意味が変わる。
  • 「かえる」:「帰る」「変える」「替える」「買える」など、異なる意味を持つ。
  • 「こうしょう」:「交渉」「高尚」「公証」など、同じ発音でも意味が異なる。
  • 「あつい」:「暑い」「熱い」「厚い」など、対象によって適切な漢字が変わる。

文章で同音異義語を使う場合、漢字だけで意味を伝えようとせず、前後の説明も加えると理解しやすくなります。例えば「こうしょうする」よりも、「契約の条件について話し合う」と書けば、語彙の知識に頼らず意味を理解できます。

大切なのは、文字数を減らすことだけを目的にしないことです。読み手が知っている言葉を使い、必要に応じて漢字や説明を加えることが、実際の読解を助けます。

【慣用句・ことわざ】日本人にも難しい日本語の実態

外国人が理解しにくい日本語には、慣用句やことわざも含まれます。これらは単語の意味を組み合わせても、文章全体の意味を推測できないことがあります。

例えば、「腹を割って話す」は本当におなかを切ることではなく、隠し事をせずに率直に話すことを意味します。「顔が広い」は顔の面積が大きいことではなく、知り合いが多いことを表します。「水に流す」は、過去の失敗や争いを忘れて、問題にしないことを意味します。

こうした表現は、意味を知らなければ理解しにくいだけでなく、似た表現との違いも学ぶ必要があります。例えば、「頭が上がらない」は、相手に恩義があったり負い目を感じたりして、対等な態度を取りにくい状態を表します。単語を一つずつ訳すだけでは、本来の意味にたどり着きにくい表現です。

さらに、慣用句の理解が難しいのは外国人だけではありません。文化庁が2026年10月2日に公表した2025年度「国語に関する世論調査」では、全国の16歳以上の日本国籍を持つ人を対象に、言葉の意味などについて調査しています。調査対象は6,000人で、有効回答は3,777人でした。

同調査を報じた読売新聞オンラインの記事によると、「ひもとく」について、本来の意味である「関係する書物を読む」と回答した人は13.1%でした。一方、「真相を明らかにする」と理解した人は69.9%でした。また、「気が置けない」については、本来の意味である「相手に気配りや遠慮をしなくてよい」と理解した人が47.4%、「相手に気配りや遠慮をしなくてはならない」と理解した人が44.3%でした。

これらの数値は日本語を母語とする人を対象にした調査結果であり、外国人の理解度を示す数字ではありません。しかし、慣用句の意味が日本人の間でも一様に理解されているとは限らないことを示しています。

日本語学習者にとって、こうした表現が難しいのは自然なことです。日常的に使われる表現でも、辞書的な意味と実際の使われ方が異なることがあるからです。

外国人に向けた説明文や案内では、慣用句を使うよりも、伝えたい意味を直接書く方が誤解を防ぎやすくなります。

  • 「腹を割って話してください」→「隠さずに、思っていることを話してください」
  • 「水に流してください」→「この問題は、これ以上取り上げないことにしましょう」
  • 「念のため確認してください」→「間違いがないか、もう一度確認してください」
  • 「話が煮詰まってきた」→「話し合いが進み、結論が出そうです」

最後の例のように、慣用表現には意味の取り違えが起こりやすいものもあります。書き手が伝えたい内容を具体的な動作や状態に置き換えることで、読み手が言葉の背景を知らなくても理解できる文章になります。

公の場での発言・インタビュー報道記録
【検証資料 3】公の場での発言・インタビュー報道記録(出典:tiktok.com)

【外国人にも伝わる文章の書き方】やさしい日本語の実践チェックリスト

外国人向けの文章を作るときは、単語の難易度だけでなく、情報の順序や文章の構造にも注意が必要です。特に行政の案内、学校からの連絡、職場のマニュアル、防災情報などは、読み間違いが具体的な不利益につながる可能性があります。

出入国在留管理庁と文化庁のガイドラインを踏まえ、実際の文章を見直す際に役立つポイントを整理します。

  • 1. 一文に一つの内容を入れる:条件や注意点を一つの長い文章に詰め込まず、短い文に分ける。
  • 2. 主語と行動を明確にする:誰が何をするのかを示し、読み手が推測する部分を減らす。
  • 3. 難しい漢語や専門用語を言い換える:「記入願います」は「書いてください」、「健康診断を実施します」は「健康診断をします」など、一般的な言葉を使う。
  • 4. 否定表現や二重否定を避ける:「在留カード以外は必要ありません」より「在留カードを持ってきてください」のように、必要な行動を直接示す。
  • 5. 曖昧な数字や期限を具体化する:「9時ごろ」「近日中」「なるべく早く」などを、可能な範囲で具体的な日時に置き換える。
  • 6. 漢字の量とふりがなを調整する:読み手の日本語能力や母語に応じて、漢字、平仮名、ふりがなの使い方を工夫する。
  • 7. 箇条書きや見出しを活用する:複数の手順や条件は、文章の中に埋め込まず、項目ごとに分ける。
  • 8. 読み手に確認してもらう:日本語教師や外国人の協力を得て、実際に意味が伝わるかを確認する。

例えば、「申請に際して必要書類を添付のうえ、所定の窓口までご提出ください」という文章は、行政文書に慣れていない人には負担が大きい表現です。

「申請するときは、必要な書類を一緒に出してください。書類は、指定された窓口に持ってきてください」と分ければ、必要な行動を把握しやすくなります。

また、外国人向けの文章では、情報の順序も重要です。最初に「何をする必要があるか」を伝え、その後に「いつまでに」「どこで」「何を持って」行うのかを説明すると、読み手が行動を決めやすくなります。

ただし、やさしい日本語を使う際には、読み手の背景に応じた調整が欠かせません。日本語を学び始めた人、日常会話には慣れている人、専門的な日本語を使う人では、理解しやすい語彙や文の長さが異なります。

東北大学の研究が示すように、漢字を使う言語を母語とする人にとっては、漢字を含む表記の方が理解しやすい場合もあります。そのため、「外国人向けだから漢字を全部なくす」「すべて平仮名にする」といった一律のルールではなく、読み手の特性と文章の目的に合わせて判断することが大切です。

文章を公開する前には、次の3点を確認すると、改善すべき場所が見つかりやすくなります。

  • 意味の確認:読み手は、文章の意味を推測せずに理解できるか。
  • 行動の確認:読み手は、何を、いつまでに、どこで行えばよいか分かるか。
  • 正確さの確認:簡単な言葉にしたことで、条件や例外、責任の範囲が変わっていないか。

特に、緊急時の避難情報や医療・行政に関する案内では、分かりやすさと正確さを両立させることが欠かせません。情報を短くするだけでなく、読み手が正しい行動を取れるかという視点で文章を見直すことが重要です。

【外国人が読めない文章】に関するよくある質問(FAQ)

Q1:外国人が読めない日本語には、どのような特徴がありますか?
A1:難しい漢字や複雑な読み方に加え、主語の省略、曖昧な表現、同音異義語、慣用句、長い文章などが主な特徴です。また、日本の学校や職場で共有されている慣習を知らないと、文章の意味を推測しにくい場合があります。

Q2:日本語を外国人に伝えるには、すべて平仮名にすればよいですか?
A2:いいえ。平仮名だけの文章は、単語の区切りが分かりにくくなることがあります。また、東北大学の研究では、中国語を母語とする上級日本語学習者が、漢字を含む言葉を速く理解する場合があると報告されています。読み手の母語や日本語能力に合わせて、漢字やふりがなを使い分けることが大切です。

Q3:外国人にも伝わる文章を書くために、最も重要なことは何ですか?
A3:読み手が推測しなくても、必要な情報を理解できるようにすることです。誰が何をするのか、期限はいつか、どこで手続きするのかを明確にし、難しい言葉や曖昧な表現を具体的に書き換えましょう。

Q4:主語を省略する日本語は、すべて間違いなのでしょうか?
A4:いいえ。会話や小説などでは、主語を省略することで自然で簡潔な表現になります。ただし、手順書や行政案内など、行動する人を間違えると困る文章では、主語を明示した方が誤解を防ぎやすくなります。

Q5:慣用句やことわざは、外国人向けの文章では使わない方がよいですか?
A5:手続きや安全に関する案内では、慣用句を避け、意味を直接説明する方が伝わりやすくなります。一方、文化紹介や日本語学習の教材では、意味や使用例を説明したうえで取り上げると、日本語への理解を深めることにつながります。

まとめ:外国人にも伝わる日本語は、読み手の立場から考える

外国人が読めない文章の原因は、漢字や難しい単語だけではありません。主語を省略する日本語、意味が複数に解釈できる曖昧な表現、同音異義語、慣用句、そして文脈に頼った説明が、文章の理解を難しくしています。

文化庁と出入国在留管理庁の「在留支援のためのやさしい日本語ガイドライン」や、東北大学の2025年の研究成果は、分かりやすい文章を作る際に、単語の難易度だけでなく、読み手の背景や表記の選び方にも配慮する必要があることを示しています。

外国人にも伝わる文章を書くためには、難しい言葉を簡単な言葉に置き換え、主語や行動を明確にし、曖昧な条件を具体的に示すことが基本です。さらに、文章を短く整理し、必要に応じて箇条書きやふりがなを使い、実際に読み手が理解できるかを確認することも欠かせません。

大切なのは、単に「やさしい日本語」に見える文章を作ることではなく、読み手が内容を正しく理解し、必要な行動を取れる文章にすることです。外国人向けの案内だけでなく、職場の連絡、学校のお知らせ、行政文書など、日常のあらゆる文章でこの視点を取り入れることが、誤解の少ないコミュニケーションにつながります。 (出典: 外国 人 が 読め ない 文章(Yahoo!ニュース))

外国人が読めない文章
外国人が読めない文章
外国人が読めない文章