箱根駅伝の早稲田はなぜ総合4位?2026年の区間成績と2027年の注目選手を徹底解説
2026年1月2、3日に開催された第102回箱根駅伝で、早稲田大学は総合4位、往路2位を記録した。総合タイムは10時間44分29秒。往路では5時間18分26秒の好記録をマークし、鈴木琉胤が4区で区間賞を獲得、工藤慎作も5区で区間3位と力走した。一方、復路は総合順位を維持する展開となったものの、復路単独では8位。3位の順天堂大学とは34秒差で、表彰台まであと一歩に迫った。
その後、早稲田大学競走部は2026年10月の出雲駅伝で大会新記録による優勝を果たした。第103回箱根駅伝を前に、2026年の公式区間成績と順位変動を振り返りながら、総合4位に終わった要因、歴代順位から見えるチームの変化、そして2027年大会の注目選手とエントリー予想を整理する。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 2026年の結果:早稲田大学は総合4位、往路2位、復路8位。総合タイムは10時間44分29秒。
- 個人の活躍:鈴木琉胤が4区で1時間00分01秒の区間賞、山口智規が2区4位、工藤慎作が5区3位を記録した。
- 2027年の展望:出雲駅伝優勝を追い風に、鈴木琉胤、山口竣平、工藤慎作らに注目。復路の安定性と選手層の厚さが上位進出の鍵になる。
【第102回箱根駅伝】早稲田大学は総合4位、往路2位から復路8位へ
東京箱根間往復大学駅伝競走の公式記録によると、第102回大会の早稲田大学は総合4位、総合タイム10時間44分29秒でフィニッシュした。優勝した青山学院大学は10時間37分34秒。早稲田は総合優勝こそ逃したものの、前年の第101回大会に続いて4位を確保している。
今回の結果を読み解くうえで重要なのが、往路と復路の順位差だ。往路は5時間18分26秒で2位。対して復路は5時間26分03秒で8位となった。往路で築いた上位争いの位置を、復路ではさらに押し上げられなかったことが、総合順位を考える際の大きな論点となる。
ただし、復路8位という順位だけを見て、後半の走りを全面的な失敗と評価するのは正確ではない。総合4位の早稲田と3位の順天堂大学との差は34秒、5位の中央大学との差はわずか2秒だった。数区間のタイム差が最終順位に直結する、非常に接近した争いだった。
また、前年の第101回大会では総合4位ながら、往路3位、復路10位だった。第102回大会は往路順位を1つ上げ、復路順位も2つ改善。総合タイムも前年の10時間50分57秒から6分28秒短縮している。順位が同じ4位でも、走破タイムとレース内容には明確な進歩があった。

【公式記録】早稲田大学の箱根駅伝2026・全10区間の成績一覧
早稲田大学競走部の公式記録室と箱根駅伝公式サイトに掲載された第102回大会の成績を、区間ごとに整理した。区間順位だけでなく、各走者が襷をつないだ時点の総合順位を見ることで、チームの流れを把握しやすくなる。
| 区間 | 選手 | 区間タイム | 区間順位 | 区間終了時の総合順位 |
|---|---|---|---|---|
| 1区・21.3km | 吉倉ナヤブ直希 | 1時間00分58秒 | 7位 | 7位 |
| 2区・23.1km | 山口智規 | 1時間05分47秒 | 4位 | 3位 |
| 3区・21.4km | 山口竣平 | 1時間01分54秒 | 8位 | 4位 |
| 4区・20.9km | 鈴木琉胤 | 1時間00分01秒 | 1位・区間賞 | 2位 |
| 5区・20.8km | 工藤慎作 | 1時間09分46秒 | 3位 | 2位 |
| 6区・20.8km | 山﨑一吹 | 58分31秒 | 6位 | 2位 |
| 7区・21.3km | 間瀬田純平 | 1時間03分58秒 | 12位 | 4位 |
| 8区・21.4km | 堀野正太 | 1時間06分09秒 | 16位 | 4位 |
| 9区・23.1km | 小平敦之 | 1時間07分45秒 | 2位 | 4位 |
| 10区・23.0km | 瀬間元輔 | 1時間09分40秒 | 10位 | 4位 |
個人記録で最も目を引くのは、4区の鈴木琉胤だ。1時間00分01秒で区間賞を獲得し、早稲田を総合2位へ押し上げた。2区の山口智規も区間4位の好走で、1区終了時の総合7位から3位へ順位を上げている。序盤から中盤にかけて、チームには確かな上昇力があった。
5区の工藤慎作は1時間09分46秒で区間3位。山上りで安定した走りを見せ、往路2位を守った。6区の山﨑一吹も58分31秒で区間6位とまとめ、総合2位を維持している。
一方、7区では区間12位、8区では区間16位となり、総合順位は2位から4位へ変動した。9区の小平敦之は区間2位と巻き返したが、10区を終えた時点でも4位だった。この推移が、往路2位と復路8位という結果をつなぐ重要なポイントだ。
【徹底分析】早稲田大学が箱根駅伝で総合4位に終わった理由
第102回大会の結果を分析する際は、復路の順位だけではなく、どの区間で順位を落とし、どの区間で取り戻したかを見る必要がある。早稲田は往路終了時点で2位につけていたが、7区終了時には4位となった。その後、10区間全体の最終結果として総合4位が確定した。
第一の論点は、7区と8区で上位校との差が広がったことだ。間瀬田純平は7区で区間12位、堀野正太は8区で区間16位だった。両区間の結果は、往路で築いた優位を維持するうえで厳しい材料となった。ただし、区間順位だけで個々の選手の責任や不調の原因を断定することはできない。気象条件やレース展開、他大学の走力も含めて評価すべきだ。
第二の論点は、9区で反撃できても、そのタイム差を埋め切れなかったことだ。小平敦之は区間2位と好走し、上位との差を縮める力を示した。しかし、9区終了時点で総合4位だった早稲田は、最終10区でも順位を変えられなかった。追い上げる区間の存在だけでなく、前半の復路で失う時間をいかに小さくするかが、次回に向けた課題となる。
第三の論点は、総合上位校との競争が接近していることだ。3位の順天堂大学とのタイム差は34秒、5位の中央大学との差は2秒だった。早稲田が3位に届かなかった一方、4位を守り切れたのも、10区間の積み上げによるものだ。復路で数十秒を縮められるかどうかが、次回の順位を左右する可能性がある。
もっとも、2026年の結果を後退とだけ捉えるのは適切ではない。前年から総合タイムを6分28秒短縮し、往路では自己記録を大きく更新した。序盤の安定感と山上りの強さを生かしつつ、復路の各区間でタイムを落としにくい布陣を組めるか。そこに、総合4位から表彰台へ進むための具体的な改善点がある。

【歴代順位】早稲田大学は箱根駅伝でどこまで復調したのか
早稲田大学の箱根駅伝における近年の総合順位を振り返ると、チームの変化が見えてくる。東京箱根間往復大学駅伝競走公式サイトの大学別記録によると、第98回大会から第102回大会までの成績は次のとおりだ。
- 第98回(2022年):総合13位
- 第99回(2023年):総合6位
- 第100回(2024年):総合7位
- 第101回(2025年):総合4位
- 第102回(2026年):総合4位
2022年には13位まで順位を落としたが、2023年に6位へ浮上し、2025年と2026年は連続して4位を記録した。2024年には7位となっているものの、直近2大会では総合4位を維持している。
この推移から読み取れるのは、早稲田が上位争いに戻り、一定の競争力を保っていることだ。2026年は総合タイムも大幅に短縮しており、往路の2位はその象徴といえる。一方、総合優勝を狙うには、好走する主力選手をそろえるだけでなく、全区間で安定した走りを積み上げる必要がある。
箱根駅伝は、往路の勢いだけでは勝ち切れない大会だ。山上り・山下りの適性、長距離区間での粘り、当日の選手変更を含めた運用、そして復路の選手層が総合順位を左右する。早稲田の歴代順位を評価するときも、総合順位とタイム、往路・復路の両方を合わせて確認したい。
【第103回箱根駅伝】早稲田大学の注目選手とエントリー予想
第103回箱根駅伝は2027年1月2、3日に開催予定だ。早稲田大学は第102回大会でシード権を獲得しているため、予選会ではなく本選から出場する。2026年10月27日時点では、箱根駅伝の最終エントリーや区間配置は確定していない。ここでは、現役部員の学年と2026年シーズンの公式成績をもとに、注目候補を整理する。
鈴木琉胤:4区区間賞を獲得した中核候補
2026年の箱根駅伝で4区区間賞を獲得した鈴木琉胤は、2027年大会でも注目度の高い選手だ。第102回大会では1時間00分01秒を記録し、総合順位を2位へ押し上げた。さらに、2026年10月の出雲駅伝では3区を23分31秒で走り、区間3位。大学の公式記録では区間新記録として掲載されている。箱根でどの区間を任されるかは未定だが、チームの主力候補として期待される。
工藤慎作:山上りの経験と最終学年の存在感
工藤慎作は、第102回大会の5区で区間3位を記録した。過去の箱根駅伝でも5区を経験しており、山上りの適性と経験が強みだ。2026年10月の出雲駅伝では最終6区を29分00秒で走り、区間賞を獲得。早稲田は大会新記録となる2時間05分56秒で優勝した。2027年大会は現役最終学年で迎えるため、チームをけん引する存在として注目される。
山口竣平:復路を含めた総合力を支える候補
山口竣平は第102回大会の3区で1時間01分54秒、区間8位を記録した。2026年シーズンは日本学生陸上競技対校選手権大会の10000mで優勝し、出雲駅伝では5区区間賞を獲得している。箱根の区間配置は未発表だが、トラックでの実績と駅伝での好走を、長距離の箱根路でどう生かすかが見どころとなる。
吉倉ナヤブ直希:序盤の流れをつくる選手
第102回大会では1区を1時間00分58秒、区間7位で走った。2026年10月の出雲駅伝でも1区を担当しており、序盤のレース運びを経験している。2027年大会で再び1区を任されるかは未定だが、往路の位置取りを考えるうえで注目したい選手の一人だ。
本田桜二郎・新妻遼己:新戦力の台頭
2026年の出雲駅伝では、1年生の本田桜二郎が2区で区間賞、新妻遼己も4区で区間賞を獲得した。新妻は区間新記録をマークし、早稲田の優勝に貢献している。箱根駅伝は出雲駅伝より距離が長く、区間ごとの特性も異なるため、出雲での好成績がそのまま箱根での出走を保証するわけではない。それでも、若手選手の層が厚くなっていることを示す材料だ。
エントリー予想の判断基準
第103回大会の候補を見極めるには、選手の知名度や過去の区間順位だけで判断しないことが大切だ。秋の駅伝やトラック競技の結果、長距離区間への対応力、山上り・山下りの経験、そして大会直前のチームエントリーを合わせて確認したい。とりわけ、往路で上位につける力に加え、7区から10区まで安定して走れる選手がそろうかどうかが、早稲田の総合順位を占うポイントとなる。

【早稲田大学競走部の最新情報】出雲駅伝優勝を箱根につなげられるか
2026年10月12日に開催された第38回出雲全日本大学選抜駅伝競走で、早稲田大学は2時間05分56秒の大会新記録で優勝した。箱根駅伝の前哨戦となる大学三大駅伝の一つで結果を残したことは、第103回大会を見据えるうえで大きな材料だ。
出雲駅伝では、本田桜二郎が2区、新妻遼己が4区、山口竣平が5区、工藤慎作が6区でそれぞれ区間賞を獲得した。鈴木琉胤も3区で区間3位と好走。複数の選手が区間上位に入った点は、チーム全体の競争力を示している。
ただし、出雲駅伝の45.1kmと箱根駅伝の217.1kmでは、求められる能力が異なる。箱根では各区間の距離が長く、往路と復路を通じた選手層や、山上り・山下りへの対応も問われる。出雲の優勝だけで箱根の総合順位を予測することはできないが、秋の時点で複数の選手が結果を出したことは、エントリーを考えるうえで前向きな材料だ。
次の確認ポイントは、2026年11月1日に開催予定の全日本大学駅伝だ。早稲田大学競走部は大会エントリーを公表しており、工藤慎作、山口竣平、吉倉ナヤブ直希、鈴木琉胤、本田桜二郎、新妻遼己らが登録されている。全日本大学駅伝の結果と走者の状態を確認すれば、箱根駅伝に向けたチームの仕上がりを、より具体的に評価できる。
2027年の早稲田を追うなら、出雲駅伝の優勝だけでなく、全日本大学駅伝の結果、公式部員情報、箱根駅伝のチームエントリー、区間エントリーの順に確認するのがよい。特に、箱根の登録選手と実際の出走選手は同じとは限らない。直前の変更も含めて確認することが、正確な戦力分析につながる。
【箱根駅伝早稲田】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:早稲田大学の箱根駅伝2026の総合順位は何位ですか?
A1:第102回大会の総合4位です。総合タイムは10時間44分29秒で、往路は5時間18分26秒の2位、復路は5時間26分03秒の8位でした。
Q2:鈴木琉胤の4区の成績はどうでしたか?
A2:1時間00分01秒で区間賞を獲得しました。早稲田大学を総合2位へ押し上げる走りで、区間記録に1秒差まで迫る好成績でした。
Q3:工藤慎作の5区の成績は何位でしたか?
A3:1時間09分46秒で区間3位でした。山上りの経験を生かし、早稲田大学の往路2位に貢献しています。
Q4:山口智規の2区の成績はどうでしたか?
A4:1時間05分47秒で区間4位でした。1区終了時点の総合7位から、2区終了時点では総合3位まで順位を上げています。
Q5:早稲田大学が2026年の箱根駅伝で総合4位になった理由は何ですか?
A5:往路は2位と好成績でしたが、復路は7区で区間12位、8区で区間16位となり、総合順位が2位から4位へ変動しました。9区では区間2位と巻き返したものの、最終順位は4位でした。
Q6:第103回箱根駅伝で早稲田大学の注目選手は誰ですか?
A6:鈴木琉胤、工藤慎作、山口竣平、吉倉ナヤブ直希らが注目候補です。2026年の出雲駅伝で区間賞を獲得した本田桜二郎、新妻遼己ら若手選手の起用にも注目が集まります。正式なエントリーや区間配置は大会前の発表で確認する必要があります。
まとめ:【プロの結論】2027年の早稲田は復路の安定性が勝負を分ける
第102回箱根駅伝の早稲田大学は、総合4位、往路2位、復路8位という結果だった。鈴木琉胤の4区区間賞、山口智規の2区4位、工藤慎作の5区3位など、上位進出を支える好走があった一方、7区と8区で総合順位を落としたことが、表彰台に届かなかった要因の一つとして浮かび上がる。
一方、前年から総合タイムを6分28秒短縮し、2026年10月には出雲駅伝で大会新記録による優勝を果たした。歴代順位も、2022年の13位から直近2大会の4位へと改善している。早稲田大学には、上位争いを続ける力と、さらなる順位向上を狙える選手層が見え始めている。
第103回箱根駅伝で注目したいのは、鈴木琉胤や工藤慎作ら主力候補の走りに加え、山口竣平や若手選手がどこまで戦力として加わるか、そして復路の布陣がどれだけ安定するかだ。2026年の公式記録を基準に、秋の駅伝結果と大会直前のエントリーを照らし合わせることで、早稲田大学の2027年大会をより深く読み解ける。
総合4位から表彰台へ。往路の強さを復路でも発揮できるかどうかが、早稲田大学の次なる挑戦を占う最大の焦点となる。
(出典: 箱根 駅伝 早稲田(Yahoo!ニュース))