故障者リストとは?MLBのIL最新ルール、復帰可能日と40人枠の仕組みを徹底解説

目次
故障者リストとは?MLBのIL最新ルール、復帰可能日と40人枠の仕組みを徹底解説
故障者リストとは?MLBのIL最新ルール、復帰可能日と40人枠の仕組みを徹底解説
@ creator • Click to Play Video Inline
🎵 故障者リストとは?MLBのIL最新ルール、復帰可能日と40人枠の仕組みを徹底解説

2026年のMLBで「IL」と表記される故障者リストは、けがや病気によって試合に出場できない選手を登録する制度です。ただし、ILに登録されたからといって、必ず長期離脱になるわけではありません。10日間、15日間、60日間という区分は、選手のポジションや球団のロースター運用に関係しており、登録期間の数字だけで復帰時期を判断すると、実際の状況を読み違える可能性があります。

MLB公式の用語集と選手取引記録によると、2026年も野手向けの10日間IL、投手・二刀流選手向けの15日間IL、脳震盪を対象とする7日間IL、全選手が対象となる60日間ILという基本的な区分が使われています。さらに、2026年9月には大谷翔平選手が15日間ILに登録され、同月23日に復帰しました。この事例からも分かるように、最低在籍日数と実際の復帰日は区別して考える必要があります。

📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
  • 基本ルール:10日間ILは野手、15日間ILは投手・二刀流選手、7日間ILは脳震盪、60日間ILは全選手が対象です。
  • ロースターへの影響:通常のIL登録では40人枠に残りますが、60日間ILでは原則として40人枠から一時的に外れます。
  • 復帰日の読み方:最低在籍日数を満たしても即復帰とは限りません。医療面の判断、実戦復帰への準備、球団の正式な登録手続きが関係します。

【基本】故障者リストとは?ILの意味とDLからの名称変更

故障者リストとは、英語の「Injured List」を日本語で表した呼び方です。略称はILで、MLBでは負傷や病気によって出場できない選手を登録し、代わりの選手をロースターに加えられるようにする仕組みとして運用されています。

故障者リストの「IL」の意味を理解するうえで押さえたいのは、これは医学的な診断名ではなく、球団が選手を管理するための登録区分だという点です。例えば、筋肉の張り、関節の炎症、靱帯の損傷、手術後の回復など、離脱の理由はさまざまです。登録された選手がどの程度のけがを負っているかは、ILの区分だけでは分かりません。

また、「故障者リスト」と「負傷者リスト」は、基本的に同じILを指す表現です。日本語の記事や野球中継では両方の表現が使われますが、別々の制度を意味するわけではありません。

以前の英語名称は「Disabled List」で、略称はDLでした。しかし、2019年にMLBはDLからILへの名称変更を実施しました。AP通信や米紙ワシントン・ポストの当時の報道によると、この変更の背景には、障害のある人とけがをした選手を同一視するような誤解を避ける目的がありました。

この変更は名称の見直しであり、登録や復帰に関する制度全体を新しく作り直したものではありません。現在も過去の報道やファンの会話では「DL」という表現が登場しますが、2026年のMLBの公式用語はILです。

当時のメディア報道・掲載写真
【検証資料 1】当時のメディア報道・掲載写真(出典:baseball-village.com)

【2026年最新ルール】10日・15日・7日・60日間ILの違い

故障者リストの区分を理解するうえで、最も重要なのが最低在籍日数と対象選手の違いです。MLB公式の用語集では、10日間ILは野手、15日間ILは投手と二刀流選手、7日間ILは脳震盪、60日間ILは全選手を対象とする制度として整理されています。

それぞれの仕組みを比較すると、次のようになります。

ILの区分対象選手・条件最低在籍日数40人枠への影響
7日間IL脳震盪またはその症状がある選手。所定の承認手続きが必要7日間原則として残る
10日間IL野手。さまざまなけがや病気が対象10日間残る
15日間IL投手・二刀流選手15日間残る
60日間IL野手・投手・二刀流選手を含む全選手60日間一時的に外れる

10日間ILの仕組みは、野手が最低10日間、試合に出場できないようにするものです。登録されると26人枠から外れますが、40人枠には残ります。10日間を過ぎたからといって自動的に復帰するわけではなく、けがの回復状況によっては数週間以上在籍することもあります。

15日間ILの対象選手は、投手と二刀流選手です。2022年に投手向けの15日間ILが再導入され、野手向けの10日間ILと区別されるようになりました。二刀流選手も15日間ILの対象となるため、打撃面の不調ではなく、投球に関係するけがで離脱する場合でも、この区分が使われることがあります。

7日間ILは脳震盪に特化した制度です。頭部への衝撃などで脳震盪の症状がある選手について、十分な回復期間を確保することを目的としています。一般的な筋肉痛や打撲に対して自由に選べる短期離脱枠ではなく、所定の医学的な審査・承認手続きが関係します。

60日間ILの登録条件については、全選手が対象で、最低60日間の在籍が必要になる点が特徴です。長期離脱が見込まれる場合に選択されることが多く、40人枠を一時的に空けられるため、球団の選手補充にも影響します。ただし、60日間ILに移すかどうかは診断名だけで自動的に決まるわけではありません。選手の回復見通しとロースター事情の両方が関係します。

なお、60日間ILは長期離脱のための制度ですが、40人枠を空ける必要がない球団は、選手を10日間ILなどにとどめ、60日を超えて登録することもできます。最低日数は復帰を義務づける期限ではなく、復帰できるようになるまでの最短条件です。

【ロースターの核心】26人枠と40人枠の違いを理解する

故障者リストを理解するには、MLBの「26人枠」と「40人枠」の違いも欠かせません。26人枠は、基本的に試合に出場できるメジャーリーガーを管理する枠です。一方、40人枠は、メジャー契約下の選手などを含む、より広い登録枠です。

26人枠の選手は40人枠にも登録されていなければなりませんが、40人枠にいる選手が全員、毎日の試合に出場できるわけではありません。マイナーリーグに所属する選手なども40人枠に含まれる場合があります。

レギュラーシーズンでは、開幕から8月31日までは通常26人枠が使われ、9月1日からレギュラーシーズン終了までは28人枠に拡大されます。ポストシーズンはシリーズごとに26人の登録枠が設定されます。したがって、「MLBはいつでも26人枠」と覚えてしまうと、時期によって誤解が生じます。

選手が10日間ILや15日間ILに登録されると、26人枠から外れるため、球団は別の選手を昇格させるなどして出場可能な人数を補えます。ただし、通常のIL登録では40人枠の選手数は減りません。

ここで大きな違いを生むのが60日間ILです。60日間ILに移された選手は40人枠から一時的に外れるため、球団はその空きを利用して別の選手を40人枠に加えられます。例えば、マイナーでプレーする有望選手をメジャー契約下に置きたい場合や、別の選手を昇格させる必要がある場合、40人枠の空きは重要な意味を持ちます。

ただし、60日間ILへの移行には最低在籍日数に加えて時期による制約もあります。MLBの規則では、8月31日以降の新規登録・移行には40人枠に関する条件が設けられています。長期離脱の選手がいるからといって、シーズン終盤にいつでも自由に60日間ILを利用できるわけではありません。

活動歴および当時の関連ビジュアル記録
【検証資料 2】活動歴および当時の関連ビジュアル記録(出典:i.ytimg.com)

【復帰日はいつ?】故障者リストの最短復帰日と実際の復帰時期

故障者リストの情報を読む際に、特に注意したいのが「復帰可能日」と「実際の復帰日」の違いです。復帰可能日は、最低在籍日数の条件を満たし、復帰手続きを進められる最短の日付を意味します。選手がその日に必ず試合へ戻るという意味ではありません。

MLB公式の10日間ILの説明には、登録日の遡及に関する具体例があります。6月1日に最後の試合に出場した選手が、6月7日にILへ登録された場合、球団は登録日を6月4日に遡らせることができます。この場合、10日間の最低在籍期間を満たす最短日は6月14日です。

このように、故障者リストでは登録日が実際の発表日より前に設定されることがあります。ただし、遡及できる期間には上限があり、通常は最後に試合へ出場した日の翌日を起点として最大3日間です。ニュースの発表日だけを見て復帰日を計算すると、誤った日付を導いてしまう可能性があります。

また、最低在籍日数を満たした後も、実際の復帰には複数の条件が関係します。

  • 医学的な回復状況:痛みや炎症などが改善し、プレーできる状態にあるか。
  • 実戦復帰への準備:必要に応じてマイナーリーグでのリハビリ出場などを行い、試合に戻れる状態かを確認する。
  • 球団の判断:再発リスクやコンディションを考慮し、復帰のタイミングを決める。
  • 正式な登録手続き:ILからの復帰処理を行い、出場可能なロースターに戻す。

つまり、故障者リストの復帰条件は「日数を満たすこと」だけではありません。復帰可能日を過ぎても、選手がリハビリを続けたり、球団が慎重な調整を選択したりすることは十分にあり得ます。

60日間ILの場合も同じです。60日が経過すれば自動的に復帰するのではなく、選手の回復状況と正式な登録手続きが必要です。シーズン終盤やポストシーズンでは、通常のレギュラーシーズンとは異なるロースター規則も関係するため、単純な日数計算だけで出場の可否を決めつけないことが大切です。

【2026年最新一覧】日本人メジャーリーガーの故障者情報と大谷翔平の事例

MLBの故障者リスト一覧は、登録や復帰のたびに更新されます。2026年10月26日更新のMLB公式データ集計ページでは、全30球団のIL登録選手は168人とされ、日本人選手の登録は掲載されていません。これは特定時点の集計であり、最新の登録状況を確認する際は更新時刻にも注意が必要です。

日本人メジャーリーガーの故障者情報を追ううえで、2026年の大谷翔平選手の事例は、ILの仕組みを理解する具体例になります。

MLB公式の選手取引記録によると、大谷選手は2026年9月11日、右上腕二頭筋の炎症を理由に15日間ILへ登録されました。登録は9月8日に遡って扱われ、9月23日にILから復帰しています。登録発表から復帰までの日数と、制度上の起算日が異なることが分かる事例です。

当時のMLB公式報道では、右上腕二頭筋に加えて左膝の不調も伝えられていました。大谷選手は投打の二刀流選手であり、15日間ILの対象です。登録中は試合への出場を控えて回復を優先し、球団が復帰を認めた段階でロースターに戻りました。

この事例で重要なのは、15日間ILへの登録が、必ず15日間で完全に回復することを意味するわけではない点です。最低在籍日数を満たしたうえで、選手の状態や球団の判断を踏まえて復帰日が決まります。また、ILから復帰したことと、投手としても通常どおり登板できることは別の問題です。

2026年の最新一覧を確認するときは、MLB公式の故障者情報ページや球団別の負傷・選手取引発表を併せて確認する方法が有効です。日本人選手についても、ILへの登録、リハビリ開始、復帰、再発による再登録は別々の動きとして追う必要があります。

公の場での発言・インタビュー報道記録
【検証資料 3】公の場での発言・インタビュー報道記録(出典:yakyu-log.info)

【一覧の読み方】故障者リストの登録理由とよくある誤解

故障者リストに登録される理由は、単にけがの重さだけで決まるものではありません。試合に出場できない状態であることに加え、球団が選手をどの枠で管理し、代わりの選手をどう補充するかという運用面も関係します。

例えば、軽い筋肉の張りであっても、選手が試合に出場できず、球団がIL登録を選択することがあります。一方、けがを抱えていても、出場を継続できる場合は、必ずしもILに登録されるとは限りません。日々の状態を見ながら出場可否を判断する「day-to-day」と、正式なIL登録は区別して読む必要があります。

また、60日間ILに登録された選手が、必ずしも60日以上の離脱を確定させたという意味ではありません。最低在籍日数は60日ですが、実際の復帰時期は回復状況や球団の判断に左右されます。同時に、40人枠を空けるという制度上の効果もあるため、登録区分にはロースター運用の側面があります。

MLBの一覧を読む際は、次の3点を確認すると状況を整理しやすくなります。

  • 登録区分:7日間、10日間、15日間、60日間のどれに登録されているか。
  • 日付の基準:発表日と、遡及処理を含む正式なIL登録日が一致しているか。
  • 復帰情報の種類:最短復帰可能日なのか、球団が示した復帰見通しなのか、実際に復帰した日なのか。

特に「復帰予定」と「復帰可能日」は混同しやすい情報です。前者は球団や報道が示す見通しであり、後者は最低在籍日数などの条件から算出される日付です。予定が変更されることもあるため、選手の最新状況を判断するには、正式な復帰発表や選手取引記録まで確認することが欠かせません。

【故障者リスト】に関するよくある質問(FAQ)

Q1:10日間ILは投手にも適用されますか?
A1:通常、10日間ILの対象は野手です。投手と二刀流選手は15日間ILの対象となります。ただし、脳震盪については7日間ILという別の制度があります。

Q2:60日間ILに登録された選手は、60日後に必ず復帰しますか?
A2:いいえ。60日間は最低在籍日数であり、自動復帰の日付ではありません。選手の回復状況や球団の判断、正式な登録手続きなどが必要です。また、60日間ILでは40人枠から一時的に外れるという特徴があります。

Q3:「故障者リスト」と「負傷者リスト」は違う制度ですか?
A3:基本的に同じILを指す表現です。以前はDL(Disabled List)と呼ばれていましたが、MLBは2019年にIL(Injured List)へ名称を変更しました。現在はILが公式の英語名称です。

【プロの結論】まとめ:復帰可能日と実際の復帰日を分けて読む

故障者リストは、選手のけがや病気による離脱を管理する制度であると同時に、MLBのロースター運用を支える仕組みです。2026年のルールを理解するうえでは、10日間ILは野手、15日間ILは投手・二刀流選手、7日間ILは脳震盪、60日間ILは全選手が対象という基本を押さえることが出発点になります。

さらに、26人枠と40人枠の違いを理解すれば、IL登録によって試合に出られなくなることと、40人枠から外れることが別の処理であると分かります。60日間ILには長期離脱への対応だけでなく、球団が選手を補充するための枠管理という側面もあります。

そして、最も重要なのは、最低在籍日数を満たす日を実際の復帰日と混同しないことです。登録日の遡及、リハビリの進み具合、医学的な判断、球団の正式発表によって、実際の復帰時期は変わります。

MLBの故障者リスト一覧を確認する際は、ILの区分、正式な登録日、最新の球団発表をセットで追うことが、誤解のない情報収集につながります。日本人メジャーリーガーの故障者情報についても同じ基準で確認すれば、単なる離脱ニュースだけでなく、復帰までの見通しやチーム編成への影響まで、より正確に読み解けます。 (出典: 故障 者 リスト(Yahoo!ニュース))